ガチャ ギィー バタンッ

「んー・・だ・・・れ・・?」あたしは、いつのまにか寝ていた。

起き上って後ろを振り向くと、さっきいじめられている子が立っていた。

「あ、寝てたんですか?お、起こしてすいません・・・」

「・・・なに?何か用?」

「あの、さっきは助けてくださってありがとうございました。」

深々と頭を下げる彼女。

「あたし、もぅ耐えられなくて・・・ほんとに、うれしかったです!」

「あんさー」

「はい!なんですか?」

「うるさかったのは、あんたもいっしょ。きついこと言うけどさ、いじめられるのは
あんたの責任でしょ?すこしは、反抗したら?ま、がんばってね」

あたしは、彼女の肩を叩いて屋上を出た。

(ちょっと、言い過ぎたかな・・・ま、いっか。)

あたしは、家に帰った。家に入り荷物を置くと電話が鳴った。

リーンリーン ガチャ

「はい、もしもし。」

相手は孤児院のスタッフだった。

「あ、美羽ちゃん?河合だけど・・・」

「お久しぶりですね、どうしたんですか?」

「あのね・・・優衣ちゃんが・・・」

「え?優衣がどうかしたんですか?」

優衣は、あたしの妹的存在の人。

「説明はあとでするわ、今から総合病院に来て」

「わかりました。すぐ行きます」ガチャ

あたしは、急いで家を出てバスを乗り継ぎ総合病院についた。

「あ、美羽ちゃん。こっちよ。」

「はい。」

あたし達は、急いで病室に入った。

「・・・ゆ・・い・・?ねえ・・・どうして、ここに寝てるの?おしえてよ・・・」

「・・・今日交通事故にあって、さっき手術が終わってね・・・もう・・目覚めないかもって。」

「そ、そんなっ・・・ねえ、目開けてよ!お願い・・優衣。」

あたしは、その場に泣き崩れた。そして時刻は8;00

「美羽ちゃん?もう遅いから、帰りなさい?」

「で、でもっ」

「ね?あたしが泊まるから」

「・・・はい・・・」