「……下ろしてるほうが、好きだな」 「……え、と…」 どどどどうしたの!? そんな、褒め殺し…っ! 恥ずかしくて、ドキドキして、心臓の動きが異常なんだけど…! 「……本当に、あいつとはなんでもないんだよね?」 こくりと、頷いた。 とりあえず、この距離、どうにかしてくれないだろうか。 いつまでもドキドキして、まともな思考が戻って来ない。 「……よかった」 ほら、よかった、なんて幻聴まで聞こえ…、えええ!?