ばちん、と強く視線がぶつかった。 思わず、息を呑む。 「……お前が好きだ」 ……え? 「……え?」 思考から数秒遅れて、漸く口から言葉が出た。 好き? って、言った? 私を? 「え…、と…」 好き、って、あの好きだよね? 私が、京佑くんに感じてるみたいな…。 「岬。好きだよ」 「……っ!」 2回言われてようやく、私の頭は好きの意味を理解した。 途端に、かああっと顔が熱くなる。