よし。


卒業したら、告白しよう。


そしたら、上手くいってもいかなくても、一番すっきりするような気がする。


つまりそれまでは京佑くんにも気持ちがばれないようにしてなきゃだめだよね。


ばれて、振られて今の関係が崩れたら、さすがに嘉乃も何かあったって気が付くだろうし。




……あぁ。



まさか、こんな面倒くさいことになるとは。


京佑くんを好きになるなんて考えてもなかったから、いろいろ予想外すぎるよー…。


こんなことなら、嘉乃との条件、せめて「好きになったら付き合えるようにがんばる」くらいにしとくんだった…。


そしたら遠慮なく嘉乃にも相談できたのに…。



卒業まではこのゲーム、やっぱり負けられない…。



はああぁあぁーーー。



私はどうしようもなくやるせない気持ちになって、心の中で大きなため息を吐いたのだった。