ードンッ

教室のドアを開けた瞬間誰かとぶつかった。

頭をおさえながら上を向くと…

目を見開いて驚いてる男子とガン見している男子…

はっ、としたように私たちを見ると、

「大丈夫?怪我とかなかった??」

心配そうにみてくる男子。

「…だいじょうぶです」

ニコッと笑って返すと、

「よかったよかった」

とホッとしたような笑顔をみせた。

「…ちっちゃ…」

隣の男子が呟いた。

(いきなり何この人…)

そぅ思ったけどくちには出さなかった。

私以外は気づいていないみたいだった。

「あっ、そーだ!俺、稜生ね。

君、転校生でしょ?

はじめてみたもん!(笑)

ま、よろしくねー!」

笑顔で言われたもんだから、

つられて笑顔になった。

「こいつは、弥麻。俺のだち。」

紹介された男子は、

「ども…」

そぅ一言だけ言った。