キーンコーンカーン。


昼休みが始まるチャイムが鳴る。



私、今日は一人でお弁当食べようかな…。



どうしよ。



そう思ってると、西塚君がやってきた。


「永原さん、お弁当…食べよ?」



私は西塚君と一緒にいたいけど、ハブにされるの嫌だしぃ……。



「…今日はお互い一人で食べよう?」



「え…?」



西塚君、驚いてる…


訳を説明しなきゃ!


「あのね、実は今朝煌と小川さんに言われたんだけど…」



その時だ。




「あぁ~ら、西塚君に助けを求めるのぉ~?」


「うふ♪しょうがないなぁ瑠花は。言うこと聞かないし、もうハブにしようよ~」



「そうねん★と、いうことで。あんたの根も葉もないウワサ、学年中にひろめてやるわ♡覚悟しなさいよね」


「だから、そういうことはやめろって言ってるだろ?言うこと聞いてないのはお前らじゃんか!」


「はいはい、余計なこと言わない。」


「そうそう。先生とかに言ったら、西塚君の変なウワサもひろめちゃうよ~ん」


「くっ…!」


「じゃ、これで私たち失礼するわね」


煌と小川さんは去っていった。


「煌、恋愛のしかた間違ってるよ…」


「あぁ。俺あんな子嫌いだ。」


私は、いつのまにか涙が出ていた。


「なっ、永原さん!?大丈夫??」


「うぅっ…。ハブなんて嫌だよぅ。煌とずっと友達でいたいよぅ。でも、どうすれば……うっうっ」



西塚君は、私を学校の裏庭に連れて行ってくれた。




「永原さん。安心して?あいつらの言うことなんて聞かなくていい。ちょっと恥ずかしいけど………俺から離れなくていい。前にも言ったけど、俺はなにがなんでも永原さんと一緒にいたい。」


「に、西塚君…ありがと……ひゃっ!?」


なんと、西塚君が私のことを抱きしめてくれたのだ!

私は嬉しすぎてさらに涙が出る。

心臓の音が、ヤバい。





その時私は、心の中でこう言った。


西塚君、ありがとう。










大好き…!!!!