天文部の見学が終わり、私と西塚君はいつものように一緒に帰る。




「今日は……ありがとう。」



「あぁ、大丈夫だよ。あの人たち本当に最悪な人たちだよね。」



「……でも、私が原因なんだよ。」



「前にもそんなこと言ってたよね。何でなの?」



「いや…今は言えないよ。」



「でも言ってよ!言わなきゃ分かんないし…」





――西塚君に色々説得されたあげく、私は煌が西塚君のことを好きで私に嫉妬してるんだということを、全部話した。




「そっか。それで工藤さんは…」




「うん。だから、私たち離れた方がいいかなぁ…」





――長い沈黙。





「俺はいやだよ。離れたくない」



「へ?(照)」



「たとえそんなことがあったとしても、俺は永原さんと一緒じゃなきゃ嫌だ」



「う…うん」




「――じゃあね。」




西塚君…私と離れたくないんだ…




嬉しいけど。でも煌たちからの嫌がらせは止まらないはずだよ――。