「大丈夫、俺の言うとおりにすれば。」



私はカイトから何か黒い衣装を渡された。



「これは何?」


「着替えてきなよ、お前のために作らせたんだ。」


広げてみるとそれは黒いドレスだった。


あちこちに銀色の宝石がちりばめられていてとっても綺麗だった。


黒いドレスなんて着たことがない。


「うん。」


私は期待と恐怖に胸が高鳴った。


でも、

私、いいの?


早く城に戻らなくちゃ...


バアヤやお母様が心配する。



でも、...いいや。


たまには私に旅をさせてよ。