その時だった。


湖に綺麗な顔が写った。



はっとして後ろを振り返る。



「お前、サンシャイン帝国の姫?」



黒い燕尾服に身を包んだ綺麗な男の子がいた。


その子からつむがれる言葉は乱暴で中にしたような笑みが混ざっている。



何なの?


この男の子は...



「おびえてる顔もまた甘美。」


「...っ誰?」


やっと絞り出すような声がつむげた。