ピーンポーン


「お母さん 誰か来た!」


「はいはい わかってるって」


ガチャ


「あら亮也君じゃない!ちょっと待っててね」


「お母さん 誰?」


「亮也君よ。ほらはやく保乃伽も行きなさい」


「はーい いってきます」


「いってらっしゃい」



「保乃伽 おはよ」


「おはよ あっ!なんで迎えに来たの?」


「迎えにいかないと保乃伽が遅刻するから」


「はぁ?私遅刻したことないんですけど!」


「冗談だって(笑)」


「冗談でもひどいよ」


私は亮也に[ひどい]と言い続けていた。


そこに栞が勢いよく抱きついてきた。


「保乃伽 おっはよー」


「栞 おはよう!ってか痛い!」


「ごめんね~」


絶対謝る気ないよこの子・・


「あっ!亮也君もおはよー」


いま亮也のこと忘れてたよね?そう思うのは私だけ?


「栞ちゃん、いまオレのこと忘れてたよね?」


どうやら私だけではないようだ。


「そんなことはどうでもいいから!はやく学校いかないと遅刻するよ」


栞 どうでもよくないよ!そして、もう学校目の前だから!


「はぁ・・・。」


朝から疲れた。