~翌日~
なんとなく転校生のことが気になってはいたが栞としゃべってるうちに忘れてしまった。


  ガラガラガラ


「おーい 転校生を紹介するからはやく席すわれ。
 入ってこい。えーと 神奈川から来た日比野亮也君だ。」


「日比野亮也です。よろしく。」


「席は佐竹の後ろ空いてるからそこでいっか。佐竹いろいろ教えてやれよ。」


と先生は言った。私はびっくりしていた。だって転校生はあの亮也だったのだから!


亮也が帰ってきたことがまだ信じられない。この日の授業はずっとボーっとしていた。






「いっしょに帰ろ!!」


栞はいつものように私の席に来た。もう栞とは親友だ。


「いいけど、ちょっと亮也と話してくるから少し待っててくれる?」


「いいよ」


といってくれた。亮也とちゃんと話せるか心配だ。というか覚えているのか?


「久しぶり 亮也」


「おう!保乃伽じゃん!久しぶりだな。元気だったか?」


「元気ではないけど、まぁ楽しく過ごしてると思う・・・。」


「なんだよ思うって(笑) あっ!バイトの時間だ。もう帰んないと。じゃあな保乃伽。」


「うん バイバイ」


よかったーちゃんと話せた。なんか前よりかっこよくなってる!


亮也としゃべってるところを見ていた栞は


「あれ?保乃伽日比野君といつのまに仲良くなったの?」


と言ってきた。その答えに私は


「あぁー 幼なじみなんだ」


と言ったら


「そうなんだ!ってかはやく帰ろう!」


栞が質問してきたんだけど・・・。まぁ いっか。


「わかりましたよ 栞様(笑)」


「栞様とかウケる」


「ウケないの!」


栞とじゃれあいながら家に帰った。