今日は中学校の入学式。だけど私はうれしくなんかない。


桜の近くで、写真を撮ってる人や友達とおしゃべりをしている人がたくさんいる。


だけど、私にはいっしょに写真を撮る人もいないし、おしゃべりする人がいない。要するに友達がいないってことだ。


だから、写真を撮ったり、楽しくおしゃべりなんかできない。というかしたくない。


 私の名前は、佐竹 保乃伽(サタケ ホノカ) 友達がいなくて暗い。
小学校5年まではたくさんいた。でも、亮也が引っ越してからは誰もいなくなってしまった。


 日比野 亮也(ヒビノ リョウヤ)私の幼なじみ。
小学校6年生になる前に神奈川に引っ越してしまった。


 私は、亮也のことが好き。


亮也が引っ越すと聞いて私はショックをうけた。


いままでずっといっしょにいたのに離れてしまった。その日はたくさん泣いた。


 亮也が引っ越すと私のまわりにいた子たちは誰もいなくなった。


私は訳がわからなくてまわりの子に聞いてみると「亮也君がいないならあんたといる意味ないし」と言われてしまった。

  
私は、亮也に近づくために利用されたんだ。 
このせいで私は、友達がいないまま小学校を卒業した。