「あ。もしかして…」



私は一つの答えを導き出した。



最近アレが来てないのと今の吐き気があの予兆だとしたら…。



そう思い、私は下腹部に触れた。



確信はない。



でも、もしかしたら…。



私はそれを彼に伝える為に一先ずさっきいた場所に戻った。



戻ってみると来客は何事かとざわめいていた。



私が退散間際に投げたブーケはきっちり岬の腕の中に収まっている。