私はトシの影から出ると、修平先輩の前に立った。



そして、先輩の顔を掴むなり、思い切り平手打ちした。



あまりの平手打ちの音の大きさに周りにいた人達は驚いたように私と修平先輩の方を見ていた。



「あ~、スッキリした!先輩、私の件はこれでチャラです」



私の言葉に修平先輩はぽかんとしていて、トシは必死に笑いを堪えていた。