二人が仲良く話してると、あの男は来た―…。

「なーるるーん♪♪」
―…!来た

「同じクラスだねぇぇ」
相変わらず女の子口調だ。
イケメンな敏感なのか、陽菜が飛び付いて来た。
「南琉の友達ィ????」
―…いや。

『ううん!!朝、たまたま会っただけ。行こう???』

南琉と陽菜が振り向いた瞬間―…。

「あの…わたし…
大塚姫香と言うんですけど…友達がいないんです…」
『え…??どゆ事??』
南琉は聞き返した。
「たった一人だった親友が、クラスが離れたの…っ
だから…っ友達になって!!!」

姫香ちゃんは、ずっと下げていた、顔を上げ…
陽菜と南琉は驚いた。

飛びっきり大きな瞳に、2つ結びの長い髪。
整った顔立ち。
私と、陽菜はあ然とした。

『……可愛い』
二人は口を揃えて言った。『こんな私たちでいいんならどうぞ???』
慣れた口調で陽菜が言う。
「陽菜さんと南琉さんだから良いんです♪♪」

姫香ちゃんは二人に飛びっきりの笑顔を見せた。