「じゃあ、出席番号順にくじを取りにこい」

−…。



「南琉あんた、何番?」『うちはまだ……』
「早ょ引きや!!」
『うん…』



《優真くん、何番ですかぁ?》

皆に聞こえる様に大きな声で優真に聞く、、、

「何で言わないけんの?」
あっけなく振られた、姫香は静かに自分の席に戻る。

−…。

あたしが聞いたら答えてくれるかな――…。

南琉は、優真の元へ向かう
『あの…優真くん??
ちょっと、いい??』

姫香にバレない様に…

「ん???どした??
なるるん?」

小刻みに震え、下を向きうつむいてる私の頭に手を当てる優真―…。

そんなに優しくしないで―…。

『優真くんの…っ
くじって何番??』

教えて―…。

「俺は―…21番だよ」

姫香には教えなかったのに私に―…教えてくれた。

『そう…ありがと…』

そう言い残して姫香と陽菜がいる場所へと向かった。

『何はなしてたの?
姫香と陽菜で―…』

《私は、陽菜に優真くんのどこが良いのか聞かれたから答え―…》

「な〜るる〜ん」

姫香の声を引き契る様に、優真の大きな声は教室中に響いた。

《なるるんって…どういう事?》

姫香のこんな顔初めて見た