友夜は、少しふくれ面な顔を浮かべながらも

ガラス越しに手を乗せ 何か考えているように見えた。

「友夜…話って何?用事があって呼んだんだよね?」

友夜は、背中を向けたまま何も言わなかった。

「今日の友夜…何か変だよ…」

「変て何だよ…俺のいったい何を知ってるんだよ…」

「何をって、知ってるよ
中学で一年の時の
友夜は、もっと明るくて
元気に飛び回っていて、クラスの人気者で…」

「…って
何もわかって無いじゃねぇかあれから、
何年経ったと思っているんだよ…」

私は、確かに
友夜の事を知っているのは一年だけ…あれから
6年も経って居る事に気づく

「奥の部屋開いてるし
どうせなら、そこの部屋で話さないか?菜月が嫌じゃなかったら」

私は、周りに居た人は
私達の会話を聞いている様子は無かったけど
部屋の中の方が、いいような気がして中に入ることにした。

一番隅の窓際が暖かかったのでそこに入る。

使用中の札にし、
私から中に入り…。