「美味しい?」

「あぁ、ウマい」


約束通り、星良の部屋で夕食を共にする。
いつもよりはしゃぐ星良
まるで子供みたいだな…


「キムチ鍋って、温まるよね。
汗かいちゃった」

「そうだな」


すると星良が突然、正座して真面目な顔で俺を見た。


「仁、モデルの件だけど…
理子さんにお願いしようと思うの」

「んっ?いいのか?」

「うん、仁が選んでくれたモデルだもの
それでいい…」


正直、ホッとした。


「悪いな…色々、事情があるんだ。
そう言ってくれると助かる」


はにかんだ笑顔の星良の肩を抱き
コツンと額を合わせると
彼女の方がら唇を重ねてくる。


「気が早いヤツ」

「ねぇ、私、一週間なんて待てない…」


それは俺も同じだ。
でも、もっとジラして楽しみたい。


「ダメだな。約束は守れ」

「えぇーっ、ヤダぁ~」


俺の体にまとわりつく細い腕を振り払うと
ムキになって抱き付いてくる星良


少し酔ってるせいなのか
彼女の眼は虚ろで、やけに色っぽい


じゃれ合う様に絨毯の上に倒れ込み
微笑んだ星良が俺のワイシャツのボタンを外し、自らブラウスを脱ぎ捨てる。


「今日は大胆だな?」


そう言って視線を下げると
俺の上になった星良の胸には
昼間俺が付けたキスマークが白い肌にクッキリ残っていた。


それを指でなぞってやると
妖艶な表情を見せ
満足そうに微笑む星良


「仁のモノよ。
私は、仁だけのモノ…

だからお願い
私を離さないで…」