瑠衣side

俺はたまたま見つけた西棟が
気に入ってた。

うっとーしー女共がいないから。

しかし、今日きてみると、すでに先客がいた。

その娘の頬には涙が伝っていた。



「ねぇ」


一瞬おれを見てびっくりしたような表情になった。


遠目からはわからなかったがかなりの美少女。


向こうは俺のことを知っているのか?


「ねぇ。なんで泣いてるの」


尋ねると、なんともないように


「え?泣いてなんかないよ」


という。


「嘘。泣いてる」