ユイは小型ヘリの準備をしに格納庫へ行った。

 エイジとレン、ミサトの三人は船室で用意された武器を見ていた。


「…まァな…まともな船ではねェとは思ってたがな」


 武器の種類、数、一体どの国の戦争に行くのかと思うほ どだ。


「ないよりはあったほうがいいでしょ。相手が相手なんだから」


 弾薬と銃のチェックをしながら、ミサトが答える。

 その時、また船が激しく揺れた。

 直撃は何とか免れてはいるが、船体の近くで爆発がある毎に、まともに立っていられないほどだ。


「荷物は持ったな」

「…その割りには、二人とも軽装よね」


 レンは刀を、エイジに至っては手榴弾をいくつかポケットに突っ込んだだけで、殆ど普段と変わらない格好だった。

 ま、いいけどね、とミサトは銃をホルダーにしまう。


「こっちも準備出来たわ」


 そう言って、ユイが戻って来た。