「…俺は、これからウー・イー・シーを壊滅させるため に動く」


 その沈黙を破るように、エイジは言った。

 ミサトの肩が、ぴくりと動く。


「これは俺一人の意志だ。他の誰も関係ねェ。ミサト、オマエもな」

「…エイジ…?」


 ミサトは、ゆっくりとエイジの方に顔を向けた。

 レンもユイも、黙っている。


「てことで、俺はこれから別行動だな。ま、生きてたらそのうち連絡するさ」


 ゆらりと立ち上がり、エイジは部屋の出口に向かう。


「ま…っ、待って…!」


 ミサトは起き上がる。

 エイジの背中に、手を伸ばす。