「そうだよね…あたしも、その意見には賛成」

「俺たちが力を合わせれば、できない話じゃねェさ」

「うん。じゃあエイジがあたしに一言もなく店を辞めたのも、水に流してあげる」

「…まだ根に持ってたのかよ」


 ミサトは悪戯っぽく舌を出す。


「…ま、あの無愛想男は今頃、ユイに助けられてる頃さ。ヤツらが来るまで俺たちは精一杯の情報を稼いでおこうぜ」


 そう言ってエイジは歩きだした。

 今度は隠し事は無しだからね、と釘を差しつつ、ミサトもその後を追った。