「やっぱり仲間がいやがったか」


 エイジはチッと舌打ちすると、物陰に潜んで銃を向けている連中に飛び掛かる。

 ミサトは銃弾を避けながら、シャンが走り去った方向を見た。

 シャンの姿はもうどこにも見えない。


「何してんのよ…っ!!」


 ナイフで襲い掛かってきた男を、足蹴りで倒して。


「今行ったらダメなのに! シャン!!」


 任務は遂行できなかった。

 ここに仲間がいたとすれば当然、このことは組織に知れる。

 そうなればシャンは――。


「そんなこと、させないから…!!」


 エイジと目線を合わせる。

 ここはとりあえず、全力で相手を倒す。

  数分後には、もうどこからも攻撃をしてくることはなかった。