背伸びをして君の頭に手をやる。


足がちょっとプルプル震える。

やっとたどり着いた、ふわふわな頭。



「髪、染めたんだね」



きらきら光る髪の毛をなでなですると



君・・・航は涙を流した。



大粒の綺麗な、透き通った雫があたしの左手に落ちた。




生温い、生きた涙が。