あたしは立ち上がった。
「帰ろっか。」
あたしは歩き出そうとしたが、律があたしの手を握ったことによって遮られた。
「俺は、軽蔑なんかしてない…。」
「え…??」
「うつ病が、弱い奴がなる病気だなんて思ってない。俺は…強くて優しい子がなる病気だと思ってる。」
強くて優しい…??
あたしはそんな人間なんかじゃない…
「あたし、そんな人間じゃないよ…??」
「え…??」
「優しくもないし、強くもない…。ただ、クラスのみんなや学校のみんなに好かれたくて、いい子にしてるだけの弱い人間なのよ…。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…