「これ以上、何も言うな…。」



そう言った彼の声は、とても優しかった。



「ごめん、無理に話させて…。」




「なによ…。あんたが悪いんだからね…。」




「うん…。」



「あたしの心の中に土足で入り込んでくるから…。」



「うん…。ごめん…。」




彼の優しい声を聞くと、なぜか自分の気持ちを吐き出したくなった。



あたしの気持ちを…



心の中を…



聞いてほしかった…