「ばいばい、ゆさ」


あなたの残像が、頭から離れない


―――

「ハァハァ…」

最近、いつも同じ夢を見る

夢というよりは、記憶だけれど


「ゆさ、ご飯よー」

「今行く」


いつもと変わらない毎日が、始まろうとしていた



あの日から、私には世界の色が見えなくなった


思い出したくもない、思い出