「そういえば昨日すごい気を感じたんだけどよ、なんかあったか?」
雅は俺達みたいな陰陽師ではないが霊力だけは俺らとかわらないぐらいもっている。
いや、俺たちよりも上かもしれない。
「いや、とくに何もなかったけどな。」
「そうか、ならいいんだ。」
こいつの霊力にはたまに助けられることがある。
「利來、あれって…。」
雅の指差す方には小鬼がいた。
「小鬼か。
あれぐらいなら危害はないからまだ祓わなくてもいいだろう。」
「てか紗良ちゃんも利來みたいに祈祷するのか?」
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