「へ~、その白君って人相当紗良ちゃんの事が好きなんだね。」
「ううん、美姫ちゃん違うよ。」
「えっ?」
「だから白君は人じゃなく犬だよ、犬。
あっ、私数学の問題を一時間目までに黒板に書いとかないといけないんだった!
じゃあね、利來。」
「うん…。」
ポン
「ん?」
「閑田君も大変だね。」
「何のこと?」
「しらを切っちゃって。
本当は紗良ちゃんの事が好きなんでしょう?
白君へ嫉妬心が溢れてるよ。」
「っ、」
「紗良ちゃんは恋には鈍感だから。
まぁ、せいぜい頑張ってね。」
ひらひらと手を振りながらさっき紗良が入った教室へと入って行った。