「ほら紗良行くぞ。」




「うん!」




心地よい春風につい鼻歌が出る。





「さ~らちゃん。」




「ん?
あっ、美姫ちゃん!
おはよう。」




松高美姫。
高校生になってできた1番の友達。




「おはよう。
閑田君もおはよう。」




「おはよう。」




「ねぇ、いつも2人って一緒だよね?
もしかして付き合ってるの?」




「はっ!?」



「んなわけないじゃん~」