「それにしても、ほんとそういう話に興味がないよね。最近ブームになってるのに鈴音ちゃんったらまったく興味なさそうでみんなの話題についていけなくなっちゃうとかと思った」


「だって、私、幽霊とかそういう類信じてないし」

小学生と中学生のときもそういう話は度々ブームになっていたが私は一切信じてなかった。というか、興味がなかった
それに面白半分で心霊スポットへ向かった友達が親や先生に見つかり、散々怒られていたのを見ていて、あまり関わりたくないものだった


「え~」


「そんなのに関わってもいいことないよ。わざわざ心霊スポットに行く人の気持ちがわかんないわ。怒られるってわかってないのかな?」


「怖いもの見たさなんだよ」


「へぇ、美奈ちゃんもそうな訳?」


「まっさか~、私はみんなの話題に追いついときたいだけだよ」


「・・・・」

・・・さっきのは訂正。男女両方に人柄だけでは好かれない。それなりの努力をしないといけないと思う
ファッション雑誌などで常に最先端の流行を知っていないといけなし、こうした話などで話題についていかないと友達というものは案外あっけないものですぐ終わってしまったりする
それにそこまでしても全員に好かれてるわけじゃない・・・
そこまでする必要ないと私は思う
だけど美奈ちゃんは美奈ちゃんなりの考えと思いがあるようだ


「・・・・・・ほんと美奈ちゃんは大変だね。愚痴ぐらいは聞いてあげるよ」

そう言うと美奈ちゃんは大きな目を丸くして微笑んだ


「ありがと・・・・やっぱり鈴音ちゃん大好き~!」


「はいはい」


「まぁ、でも、お化けの対処法は憶えてて損はないよ」


「いや、それとこれとはまったく別問題。そんなの憶えるなら英単語覚えてるわ」


「むぅ」