「は？ゼロは無理だろ、あいつは。上層部のやつが新人に構ってる暇なんてあるわけないって。」






私が質問できるより先に、ルアがサラちゃんに問いかける。






「いや、だって本人から聞いたんだし・・・・それに、今日だってゼロはユゥと一緒にノアちゃんを迎えにいったらしいよ。


そうでしょ？ノアちゃん。」






ルアとは違って落ち着いた表情を見せるサラちゃん。





「ああー、うん。そういえばそういう名前の人もいた。すぐに消えちゃったけど。」





状況がいまいち分からないが、とりあえず答える。





「え、まじかよっあいつが？」



私の答えに素直に驚いた様子のルア。


サラちゃんは全然表情は変わっていない。



「私も意外だとは思うけど、実際最初にノアちゃんを見つけたのもゼロだし、やっぱなんかあるんじゃない？」





そう言い放つと、今度は私の手に奇妙なサングラスらしきめがねを握らせてきた。





「とりあえず、はい。これもなくさないようにほかの服装としまっておいて。

任務のときに必要だから。


それから、最初の夜の後は、必ずこっちのバーによるようにしてね。いろいろとチェックしたいし。」