ちょっと、また沈黙。





え、は?





なにを言ってるんだろう?





ちゃんと日本語を話してるつもりなんですけど・・・・・



英語なんて片言くらいしか知らないし。







「どういうこと?」






困惑した表情で聞き返す。







はあ、

ため息をつきながらまた天井を向くルア。





「あー、だから、人間界以外の霊界は、基本どこでも同じ言語だから。」






え、



えええええ!



ちょっとまって、じゃあ私は今、違う言語を喋っているってことになるんっすかー!






私の驚いた表情に気づいたのか、こっちを向き、またクスッと笑う目の前の美少年。






「ふふ、そうー、今、ノアは日本語を喋っていません。ていうか人間界の言葉は喋っていません。



俺ら特有の言語を喋ってます。」




ちょっとバカにしたような声で、私が聞きたいことを分かっているような答えを返してくる。










「まあ人間に近づくときはもちろんそのつど、その人間が理解できる言語を喋ることになるけど。」





「え・・・・じゃあほかの言語も喋れるようになるってこと?」






「うんー、そう。だってさ、任務は世界中にあるわけだし?

やっぱ喋れないと意味ないっしょーっ」






・・・・ええええええええー!




なにこれ、悪魔ってすごすぎ!






世界中のどこでも喋れるって・・・・



じゃあもう英語で苦労することもないじゃん!