「うん、効かないな、残念ながら。

サタン本人と、上層部の悪魔達以外は、人間以外のものに力を与えることはできない。」





そういうと、テーブルから立ち上がり、伸びをしながらまたソファにくつろいだ。






「・・・・て、ていうかさ、なんでルアは目の色が紫なの?黒のはずなんじゃないの?」





さっきの自分の反応に少し恥ずかしくなりながらもまた気になっていたことを聞いてみる。






「ん?あー俺の目?これ、カラコンだから。


俺はアジア系でも、黒人系でもないからさ、目が黒いのはちょっと浮くんだよねー…それに、やっぱ白人らしい目のほうが似合うし?」





今度はソファに寝転び、天井を見ている。




「え、やっぱルアって白人なんだー…てか悪魔ってやっぱりいろんな人種いるんだ。」






すると、ルアがこっちをあきれた表情で見てきた。





「当たり前でしょ、なに?日本だけだと思った?ほんとになにも聞かされてないんだね。」





ちょっとむっとするが、確かにあんま聞かされてない。





「うん…だってルアが説明の途中に入ってきちゃうし…

じゃ、じゃあさ、なんでルアは外人さんなのに、そんなに日本語が上手なの?


サラちゃんもだけど…」



とりあえず今ここで聞いておきたい事を聞いてみる。






すると、ルアは驚いた表情でこっちを見た。






「え、今、自分が日本語喋ってないことも聞いてないの?」





・・・・・?!




日本語・・・・を喋ってない?