そういいながらサラちゃんはまたコップに口をつける。




「え・・・じゃあその天使の役目っていうのは、そういう欲望に人間がはまらないように阻止するっていうこと?」






「うーん・・・はまらないようにっていうか、天使達は欲というもの自体に反対しているの。


欲望というのは危険すぎると考えているからね。」






うーん、いろいろと話が単純そうで複雑だから理解をするのに時間がかかる。









クスッ
また微笑むサラちゃん。





「まあ、これだけは覚えといた方がいいよ。私達、黒羽団のトップはサタン。

そして天使達、白羽団のトップは神。

もとはサタンも神の下にいた天使なんだけどね。」




「サタン・・・・?」



「そう。サタンと神は最終的にどちらが強いかはまだわかんないんだけど。

でも少なくとも、

神が作り出した人間達の中から、

自由自在に新しい悪魔に命を吹き込むことができるのはサタン。

ノアちゃんもいわゆるサタンに選ばれたんだよ。」