「やっぱ自分の姿を見ちゃったほうが早いかな、

はい。」







そういって、ひとつの全身鏡の前に立たされる。







「・・・・・・・え?」







そこに写った光景に、息を呑んだ。







あの夢と、まったく同じ光景。







そこには、自分が見つめ返していたが、まるで自分ではなかった。






全身から蒼光を放ち、着ているワンピースまでも輝いている。







そして、背中にはユゥやゼロにもあったように、大きな黒い翼が。





それはそよそよ揺れていて、ちょっと角度を変えると、色や輝きの度合いを変えた。




見ているだけでため息がでてしまうほど綺麗な羽。






しかも、綺麗といえば、自分の顔も前より少し整った感じがする。




「これ・・・・私?」





鏡の自分に問いかける。







「うん、そうだよ。これでノアちゃんは正式に悪魔となり、黒羽団の立派な一員。」




隣から綺麗な声が聞こえてくる。






「・・・・ん?あく・・ま?黒羽団??」





なんか聞き覚えのある言葉だ。