「え、触る・・・・?触るってなにを?」






いまいち後ろでなにが起こっているのかわからず、必死に聞き返す。






「え・・・・だから羽をだよ。ユゥから全部聞いてるんじゃないの?」







・・・・え?




羽???




ちょっとまって、意味がわからない。





家にいるときから羽羽うるさかったけど、本当に羽が生えたって言うこと?





でも背中に重みはほとんど感じない。






「いや・・・・羽の準備でここに来るって言われただけで・・・・なんか急いでたっぽいし、若干おどされたようなもんだから・・・

いまいち状況がまだ把握できてない。」





素直に質問に答える。






「えっあ、そうなんだ・・・ごめん、てっきりもういろいろ分かってるんだと・・・・ まあユゥらしいっちゃあユゥらしいか。」



ちょっと驚いた声を出すと、サラちゃんは私の手をつかみ、奥へと引っ張っていった。