「・・・?!」








つけた瞬間、いきなり体が熱くなり始めた。





そして、その熱がどんどん胸や背中辺りに集中していくのがわかる。






別に痛くもかゆくも苦しくもないが、なにより真夏日みたく暑くなってきた。





「・・・?!」






問いかけるようにサラちゃんを見るが、彼女は無言で無表情だ。






ただただこちらを見つめている。





数秒後、熱は、やけどをしたみたいに痛みを与え始めた。



「くっ・・・・」



さすがにこれはこたえる。






ああ、もう私、このまま熱に苦しんで死ぬのかな・・・・





やっぱり殺される目的で連れてこられたんだろうな・・・・






そんな思いが頭をよぎった瞬間、いきなりすーっと熱が消え、




同時にバサッという音と共に、





背中にほんの少し重みを感じた。







「?!」





「じっとしてて。ちょっと見るだけだから。」





気づけば目の前にサラちゃんはいなく、後ろでなにか音がする。




「ちょっと、触ってもいい?」




数秒後、いきなり背後からそんな声がした。