「げっ」


悠斗がルールを聞いて、そんな間抜けな声を漏らす。てか俺を見てげんなりしないでくれない?




「お兄さん頑張っちゃいますよー!」

「頑張ってー」



菜月チャンの温かな声援に見送られ、俺は箱の色んな形のチョコからクラウンの形をしたチョコを手に取る。


次に、悠斗。



「兄ちゃん応援してるぞぉ」

「てめーに応援されても、欠片も嬉しくねえ。」



そして悠斗は箱を見定めて、ちらりと菜月チャンを見た。すると菜月チャンは、




「……………。」




応援ナッシング!!!

ちょちょちょっと待っていや嬉しいけどちょっと待って!そして悠斗あからさまにガックリしないで!!



「あのー」

「はい?」

「菜月チャン、サディストだったりする…?」

「さでぃ……いいえ、多分違うと思います。」

「だだだだだよねえええ」