『実卯ちゃん!悠卯君!
次はこっち向いて!』
『は-い』
パシャッ
カメラのシャッタ-音が響く
笑ったり、泣いてみたり
写真を撮られている時は
私にとって一番幸せな
時間だった
『よしっ!今日は終了!
お疲れ様でした-!』
その声と共に周りの大人が一斉に駆け寄る
『実卯ちゃん、いままで
お疲れ様でした!』
私と悠卯の子守をよくしてくれていた皐お姉ちゃんが笑顔で私に花束を渡す
『ありがとう、皐お姉ちゃん…』
『どういたしまして!ほら、悠卯君も実卯ちゃんに渡したいものあるんでしょ?』
『悠卯が?』
私が悠卯の方を向くと
悠卯は後ろの方に手を
組んでなにやらもじもじ
していた