「早めの行動の方が良くない?」

ふふっ、とあたしは笑って日菜に言った。


「行ってらっしゃーい。屋上にいるから…何かあったら来なよ?」


不安そうな日菜の顔を見ると弱気な自分が前に出る。

強くいなきゃね!


「ありがとう」


とだけ言ってあたしは屋上を後にした。


待ってろよ…新藤先生。

絶対にブレスレット取り返すんだから。

蒼からもらった大切なブレスレット。