「いいか??おまえと相原じゃ立つ舞台が違うんだよ
相原だけじゃない、おまえはみんなと格が違う
おまえはもっと大きな世界にいかなきゃならないんだ」
おれはなにも言い返せなかった
意味わかんねーよ
なんだよ!!なにが違うって言うんだよ!!
「夏の大会を勝つにはそれくらいの覚悟がいる
相原ならわかってくれるはずだ」
最後にそう言われて俺の面談は終わった
それからずっと考えて俺が出した決断は別れだった
俺はどっちもうまくやっていく自信があった
でも相原に置き換えて考えてみたときにもし俺があいつの才能をつぶしてしまったら……
そう考えたらやっぱり監督のいってることも少しずつわかるような気がしてきた
俺のためにも…相原のためにも…
どう相原にはなしたらいいか考えてみて一番良いと思ったのが本当のことを話さないことだった
あの嘘があったほうが相原もきっぱり忘れてくれると思ったから
俺にも相原にもあのやり方が1番良いと思った