「そ、それは……


おまえに話があるから」


村瀬が急にまじめな顔になった


あたしに話!?


いつもチャラチャラしてふざけてる村瀬が真剣な顔をしている


なんかあたしまで怖くなってきた


「な、なに??」


「だから俺の準備終わるまでまってて


一緒に帰るから」


だったら早く準備してよ!!


てか、今じゃだめなの??

「なんで一緒に帰るの??

てか、早く準備してよ」


村瀬は部室に戻っていった


――――――――あ、また降ってきた


さっきまでやんでいた雨がまた降り始めた



あたしは急いで傘を広げた