沈黙を破ったのは里池くんだった。
「…ま…高瀬さん。」
「…はい」
麻由って呼ぼうとしたのかな?
「…俺、朝高瀬さんと桐谷さんが話してた通り、仲が良かったんだ…。高瀬さんと」
ぽつりぽつりと里池くんは昔の話を話し始めた。
「よく遊んで、よく笑って…とっても楽しかったよ。…でも、小学校へ上がるのと同時に転校しちゃったんだ。ちょうど、桐谷さんのいた小学校に…」
やっぱり私たちは仲が良かったんだ。
でも…あの写真は何?
いつどのタイミングで撮ったものなのだろう。
「…じゃぁ、あの写真は…」
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