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そんな幸せな時間が過ぎていくのは、
早いもので…
・・・
あっという間に、
3年の月日が流れていた。
・・・
「千波さんは、
敦紀先生のお嫁さんに
ならないんですか?」
・・・
病院に、
よく通っている患者さんの一言。
・・・
私は微笑んだ。
・・・
「そのうちなれるといいんですけどね?」
・・・
「私もそろそろ
約束を果たしてもらいたいんですけどね?」
・・・
「「敦紀先生?!」」
患者さんと私の声が重なった。
「相田さんちょっと失礼しますね」
・・・
患者さんの横を通り過ぎ、
私の前にしゃがみ込んだ敦紀先生。
・・・
私はただただ、
敦紀先生を見つめた。
・・・
「千波、約束の3年が来たんだけど、
そろそろ約束を果たしてくれるね?」
敦紀先生の眼差しは、
とても暖かく、優しい。
まるで春の暖かい太陽のよう・・・
・・・
「でも、私、
強くなれました?」
・・・
私は不安げな顔をして、
敦紀先生は見つめた。
・・・
「千波さんはとても
強くて優しい、私たちの女神です」
・・・
そう言って微笑んだのは、
さっきの患者さん。
「め、女神だなんてそんな・・・
大げさですね」
私は苦笑いを浮かべた。
・・・
すると、
私を慕ってくれてる、
他の患者さんも、
「こんな素敵な先生に、
プロポーズされたんだから、
受けなきゃ」
・・・
「千波さんは
素敵な奥さんになれますよ」
・・・
たくさんの嬉しい言葉が聞こえてきた。
・・・
「千波、
私と結婚してください」
・・・
「・・・はい。
不束者ですが、
よろしくお願いします」
私は深々と頭を下げた。
・・・
そして、
私たちは結婚した。
と、同時に、
コウノトリが、
お腹に赤ちゃんを運んできてくれた。
・・・
「早く、赤ちゃん出てこないかな?」
・・・
敦紀が、
私のお腹を優しく撫でながら、
言った。
・・・
「10か月後には、
会えるから、その時までの
お楽しみ」
私は、
敦紀の手の上に、
自分の手を当て、
微笑んだ。
・・・
「千波」
「・・・なあに?」
・・・チュッ。
私の胸元にミスをした敦紀。
・・・
敦紀は、
事あるごとに、
こうやって、
私の胸元にキスを落とす。
・・・
それはそれは
愛しそうに・・・
・・・
大嫌いだった、
自分のコンプレックス。
・・・
でも今は、
心から思えるようになった。
私は自分のコンプレックスが大好き
だと・・・
それはすべて、
あなたのおかげ・・・
これからも、
優しく私にキスをしてね、
私だけのたった一人のダーリン。
最後まで読んでくれた皆様。
本当にありがとうございました。
・・・
作者も極度の貧乳で・・・
・・・
たくさんたくさん悩みました。
・・・
周りの女の子たちは、
胸が大きくて、
可愛い服や、ビキニを、
気にせず着られる。
・・・
自分の胸のなさに、
泣いたことも…
・・・
胸だけじゃないですよね、
他にも、
たくさんの箇所に、
コンプレックスを持ってる人
いると思うんです。
・・・
この作品を通して、
少しでも、
前向きになってくれたら、
少しでも、
自分のコンプレックスを
好きになってくれたら・・・
こんなに嬉しい事はありません。
・・・
こんなに上手く行くわけないじゃん。
なんて思う人もいると思いますが・・
・・・
頑張っていれば、
いつかは救われる時が来る
そう信じて・・・
・・・
皆様も
頑張ってください!!
・・・
最後までありがとうございました。
・・・
何か感想、意見がありましたら、
感想ノートまで・・・
♥真珠♥