「今日も寒いなー、るいは朝弱いからイヤちゃうん？」

「まあね、朝から奈緒に会っちゃうし」


　足の遅い奈緒はまだ早足の二人の追い付かない。


「それは災難やな〜、奈緒はいっつもあんな変なテンションやし〜」

「あかねちゃんは関西なのに品あるね」

「何それ？関西をバカにしとるん〜？」


　二人は楽しく談笑。奈緒はまだ二人に追い付かない。


「待って、ちょっと二人速すぎる」


　奈緒は半ベソになりながら二人に悲願し、るいとあかねは歩くのをやめた。るいより体力がない奈緒はわすがしか走ってないが息を切らしている。


「奈緒は運動音痴とか以前の問題だね。足が遅いというよりトロい、トロ子にしようか？」

「るい………ちゃん………、それ何か………エロい」


　今度は奈緒が呼吸を整え、呼吸が調うと三人は学校に向かい歩いた。