「奈緒……、痛い&ウザい。もっひとつ、おまけにウザきかな」

「るいちゃん朝から暗いね。せっかくの可愛さが台なしだよ」

「こんな朝から陽気なのはウザ子かウザ子かウザ子………、ウザ子だけ!」

「ひどい〜、あんまりブスっとしたらるいちゃんじゃなくってブス子に改名するよ」

「はい絶交、話しかけないで下さい」


 るいは奈緒を無視して先を行き、奈緒は慌ててるいの後をついていく。これがいつもの日常で二人は昔からだ。


「るいちゃん勉強どう?順調?」

「・・・・・」


 しかし、るいは答えようとはせずに歩を進めるのをやめる気配はない。


「るいちゃん〜〜、私の愛しのるいちゃん〜〜〜許して〜&愛して〜〜」

「・・・・・」


 るいは奈緒の言葉を一切無視。するとその様子を見ていた一人の人物が二人に声をかけた。