学校に着くと昨日と同様、シャーペンを走らせる音と呪文みたいに暗記を復唱。

　入って早々、三人は気が滅入ってしまう。今日も三人は昨日みたく廊下に出るのであった。


「るい、早う手紙見せてや〜」

「…………………うん」


　多少あかねを睨みながら手紙を渡す。しかし、あかねはその事に気にするそぶりすら見せない。


「やっぱり奈緒が持ってきた手紙と内容は一字一句同じやね」

「あかねちゃんのも？私もコレを見た時、奈緒と一緒だって思ったんだ」

「そもそもラブレター畑ってこの辺あった〜？」

「う〜ん」


　三人は昨日同様考え込んだ。だが、思い当たる場所が思い出せない。すると奈緒は何か言いたげだった。


「どないしたん奈緒？」


　何かを言おうとした奈緒、あかねは気になって奈緒に迫るが、奈緒は言おうかどうか迷っている。