「それやそれ!!」

「コレが何なの?」

「奈緒が昨日私に渡したって言うから探してん」

「あったでしょう?」

「うん、すぐ見つかったで〜」

「でも何で今更捜したの?ラベンダー畑がどこかわからないのに………」

「それがな、ウチ昨日奈緒と別れた時に何かひっかかってん」

「私と?それと手紙と何の関係が?」

「それがわからんからるいに頼んだんよ」

「頼んだ?」

「まあウチが気になっただけやけど確認のためにな」

「確認…………、まあいいや私も見ていいよね?」

「あんな目に遭いたくはない………………それより早く学校急ごうや」

「うん、るいちゃんも行こ…………………るいちゃん?」


 すでに放心状態のるいは走る気力もなく、奈緒はここぞとばかりにるいの手を引いてもらい学校まで走った。