観念したるいは奈緒の気の済むまで抱き着かせる事にし、その状態が5分続く。

　るいと奈緒の髪は手ではすぐになおらないほど互いにボサボサで乱れており、広がっていた。

　そこで奈緒は持っていたクシを使いるいの髪をとかし、その後自分の髪をとかした。


「満足満足〜、今日もいい日〜」

「………………もう結婚出来ない」

「私がいるから問題なし！」

「ハァーー、人生終わった…………」


　二人の顔色は明と暗、それを見たあかねはまたいつもやっているニヤついた顔に。


「で、あかねちゃん、さっきるいちゃんとの話は何なの？」

「昨日奈緒が持ってきた手紙あったやん」

「手紙ってるいちゃんが私にくれたラブレターの事？」


　奈緒は昨日見せた封筒を学生カバンから取り出し、あかねはそれを見ると指をさす。